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診療科および部門紹介

内科

地域に身近な中小病院の役割として、外来においてはかかりつけ機能を発揮します。つまり日常的な健康問題への対応、継続性とEBMを活かした質の高い慢性疾患管理、要介護状態への介入、ヘルスメンテナンスも併せて行います。また、病院としての設備を活かした精査・医療処置・入院診療を行います。高度専門医療までは必要ではないけれども入院加療が必要な疾患:肺炎、尿路感染症、心不全といった一般的な内科疾患の入院加療、ならびに急性期病院で治療後のリハビリテーションなどに、家庭医療/総合診療/プライマリ・ケアを専門とする医師達のチームが対応しています。

地域包括ケアが重要視されている現在の医療情勢において、その主力となる家庭医・総合診療専門医の養成は極めて重要であり、当院では家庭医・総合診療専門医研修の施設認定を受け若手医師のトレーニングを行っています。同時に、地域における当院の役割を果たしていくために、地域の先生方や医療・介護スタッフの皆様との連携を通じ、患者さん、ご家族のニーズに応える医療を提供できるよう尽力してまいります。

出雲市民病院 内科部長

整形外科

地域に密着した病院として、島根大学医学部附属病院・県立中央病院・かかりつけ医と連携を取りながら、日常で頻度の高い傷病の治療に取り組んでおります。

主に高齢者の大腿骨骨折、脊椎圧迫骨折等の入院加療が必要な患者さんの手術からリハビリテーションまで当院で行い、在宅復帰を支援させて頂いております。また、骨粗鬆症、変形性膝関節症や変形性股関節症などの慢性疾患の外来治療や手術(人工関節)なども行っております。
また、島根大学医学部整形外科教室からご支援頂き、専門外来として、膝関節(内尾祐司教授)、肩関節(山本宗一郎準教授)の診療を行っており、専門性の高い疾患についても大学と密に連携することで対応が可能となっております。
さらに、当院ではアスリートリハビリテーションにも力を入れており、療法士がマンツーマンで指導を行いながら、若年者のスポーツ外傷の治療と予防に取り組んでいます。
今後も幅広く、島根県の医療に貢献できるよう、尽力して参ります。

出雲市民病院 整形外科部長

リハビリテーション科

当リハビリテーション部門では、入院患者様(急性期・回復期・維持期)・外来患者様に、リハビリテーションを通して、日常生活や社会復帰支援はもとより、アスリートのスポーツ復帰支援を積極的に行っています。以下の3職種が連携しより良い医療提供を目指しています。

理学療法部門

理学療法では、身体に障害(運動器疾患や内臓疾患、脳血管疾患など)のある方に対して、身体機能の改善や日常生活活動の改善、また仕事復帰やスポーツ復帰を目標に、運動療法や物理療法を行います。
当院では、入院診療・外来を中心に診療活動を行っています。特にスポーツ分野のリハビリテーションを得意とするセラピストが多く在籍しており、スポーツ診療を積極的に行っています。入院診療では、急性期病棟・地域包括ケア病棟に入院されている患者様を対象に入院早期から介入を行い、在宅や施設復帰支援に力を入れています。

作業療法部門

作業療法では、人の日常生活に関わるすべての諸活動を「作業」と呼び、疾患に問わず日常の生活に支援が必要なすべての人、それが予測される人を対象に、基本的な運動能力から社会の中に適応する能力に対し、「作業」を通じて「その人らしい生活」、「一人一人の笑顔」を支えます。
当院では、運動やトイレ、入浴などの日常生活動作練習に加え、リハビリテーション時間以外の集団活動や調理などの全般的な家事動作、畑仕事などの応用動作練習はもちろん、実際にスーパーマーケットやご自宅での動作練習も行い、退院後の生活を見据えた支援を行っています。また、対象者に関わるすべての人が一丸となれるよう、そのマネジメントにおいても一翼を担えるよう積極的に携わっています。

言語聴覚療法部門

言語聴覚療法では、病気や事故などで上手く発音が出来ず、声が出しにくい方、言葉を話す・聴く・読む・書くなどコミュニケーションに支障がある方の援助、摂食嚥下障害という食べ物を食べる・飲む事に支障がある方への援助を行っています。
当院では、入院当初より全ての患者様の嚥下評価・食事評価と、週に1回VF(嚥下造影検査)という摂食嚥下の検査を行い、入院中や在宅での生活で安全に食事が出来るよう摂食嚥下のリハビリテーションに積極的に取り組んでおり、言語聴覚士はその中心となり携わっています。

リハビリテーション部門の特徴

  • 地域包括ケアシステムを支える退院支援への取り組み
    当院では、病気やケガを発症された方が、住み慣れた地域へ円滑に帰ることができるよう、多職種連携による退院支援を行っており、リハビリテーション室はその中心を担っています。当院では入院初日より、療法士が主治医・リハビリテーション専門医と連携し、総合評価を行い早い段階より問題点の確認や目標設定を行うことで、入院早期より退院後の生活を患者様やご家族様とイメージを共有しながら、円滑な退院支援を行っております。

  • スポーツリハビリテーション(メディカルリハ~アスレチックリハ)
    当リハビリテーション室には、日本スポーツ協会公認アスレティックトレーナーの資格を有した理学療法士が在籍しており、県内のスポーツの現場で活躍するスタッフも多く在籍しています。中学・高校スポーツにおける全国大会や国民体育大会に帯同するなど院外での活動も積極的に行っています。外来スポーツ診療では、スポーツにて肩・肘の痛み、また腰痛、股関節、膝の痛みなどを発症された方に対し、全身の身体機能を評価し、原因追及・治療を行うことで疼痛改善を図ります。また再発予防やパフォーマンスアップの為、トレーニング指導もあわせて行っています。

  • 肩のリハビリテーション
    島根大学の整形外科部・リハビリテーション部と連携し、腱板損傷の術後のリハを当院が担っています。また、外来でも五十肩、肩関節周囲炎などの保存的加療の患者様のリハビリも積極的に行っており、肩の機能改善を図ることで疼痛や腕が上がらないなどの症状の改善に努めています。

  • 外来リハビリテーションの主な対象となっている方
    1.五十肩や肩関節周囲炎で肩の痛みがある方、腕の上りが悪い方
    2.腰、膝、足周囲のケガで生活に支障が生じている方
    3.スポーツにて肩・肘・腰・膝・足などに痛みが生じ、困っている方
    4.骨折や靭帯損傷などの手術後の機能回復を目的としたリハビリテーションを必要とする方

    -外来受診について-
    当院は電話予約も可能です。お気軽にお電話下さい。

栄養課

安心・安全で美味しい食事、患者様に喜んでいただける食事提供を念頭に、日ごろから質の向上につながる取り組みを行っています。

嚥下調整食

日本摂食・嚥下リハビリテーション学会分類2013(以下学会分類2013)に沿った嚥下調整食の提供を行っています。学会分類2013とは、病院や施設では、さまざまな食形態の呼び名を基準に従い統一したもので、病院から病院・病院から施設など患者様の転院の際、食形態の変化による様々なリスクを防ぐものです。

当院の食形態は常菜・軟菜・準常菜・嚥下調整食4(軟菜)歯茎でかめるかたさ・嚥下調整食3(ソフト)舌でつぶせるかたさ・嚥下調整食2(ミキサー)かまなくてよいの5種類あり、歯の状態や飲み込みの機能に合わせて提供を行っています。また嚥下困難な患者様にも見た目も味も満足いただけるような食事作りに取り組んでいます。

(写真は4月行事食「お花見弁当」です。下が常菜・右上が軟々菜嚥下調整食4(軟菜)・左上が嚥下調整食3(ソフト)です。)
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